長ェ門

 http://d.hatena.ne.jp/maepy/20060716#p18

 で得られた情報を、脳内エニグマに放り込んだ結果、以下のようなパンチカードが出力されました。


 俺は朝っぱらから盛大なの溜息を吐いた。
 今俺の目の前には桃色一色に塗られたドアが昨日まで壁だった場所についているのだ。
 別に、夢遊病でドアを作成する能力は無い。前に長門が作ったドアだ。何かワームホールがなんたらかんたらで、このドアは長門の部屋と繋がっているはずである。
 前は初めてだったので判断に困っている間に、先に長門がこのドアを開けられたが、今回はこっちから開けて長門の寝起き姿でも拝見しようと思う。
 今日は珍しく早めに起きたしな。妹からの襲撃も受けていない。
「それでは」
 とドアノブに手をかけた時、一瞬かの原作の漫画のワンシーンがフラッシュバックする。
 ドアノブを回し、押し開いたドアの先から暖かい空気が流れ込んできた。しかもその空気は湿っぽい。さらにこの聞きなれた音は――
「はぇ?」
 シャワーの音だな。
 目の前には、まさに朝シャワーを浴びている朝比奈さんの姿があった。大盛り二人前。
「…………」
 朝比奈さんは、何が起こってるのか分からないような顔をしている。とりあえず、俺は礼儀を重んじているのだし挨拶は欠かせないだろうと考えた。
「おはようございます。朝比奈さん」
 その挨拶がきっかけとなったのか、朝比奈さんの表情に理性の光が戻ってきた。同時にその目に涙が溜まってくる。
「ふぇ、ふぇ」
 あ、ヤバイ。と思った瞬間に俺は後ろに下がり握ったままのドアノブを思いっきり引いた。
 今頃、どこかのお部屋で可愛い悲鳴が響き渡っている頃だろう。
 しかし、前は長門の部屋だったのに何故今回は朝比奈さんのバスルームへ?
「今回はドアの構造を変更した」
「うおっ」
 いきなりの声に俺は勢いよく後ろに振り向いた。そこには普段通りの制服姿
長門が立っている。何時の間に部屋に入ったのだ。
 長門は無言で俺の机を指す。だから駄目だと言ったろうに。
「そのドアは取っ手に触れた人間の脳波を感知、対象者の要求する場所へとワームホールを接続する」
 だから、ドアを開けるたびに農林水産省が涙を流すようなものを作るなと。
「改良した。現在は樹木1本の消費で済む」
 いや、だからね長門さん……って何ですかその凍てつくような視線は。
朝比奈みくるの浴場に接続した」
 ……あー、あれはな、こう、ね。あの漫画のいちシーンを思い出しただけでありまして
「…………」
 申し訳ございません。

 早朝からの数回に及ぶ土下座を行って、ようやく長門は機嫌を取り戻したようだ。
 とりあえず、今回もちゃんと元に戻しておけよ。
「わかった」
 俺は高校へと続く坂道を長門と上りつつ、溜息をついた。とりあえず今日の部活で朝比奈さんに対する弁解を考えておかなければならないのだから。

 

 というコードが出力されました。後に続くコードを読むと

  • キョンのモノはあたしのもの、あたしのものはあたしのもの」なハルヒ
  • なんというか下僕な谷口&国木田
  • 鶴屋さんめがっさ自慢家に!
  • 古泉のポジションは説明担当だけど出番薄い。本編と大差ない?

ということが書いてありました。